「ライトスタンド」にクリップオンストロボを取り付け、更にアンブレラやソフトボックスを取り付けるには、いくつかの部材が必要です。
この写真は、写真電気工業株式会社の「SD HOLDER」(J型の部材)、マンフロットの「ワンウェイ雲台」、それに「ライトスタンド」と接続するための「ダボ」で、「SD HOLDER」にはアンブレラを取り付けています。また同じようにソフトボックスを取り付けることもできます。
「SD HOLDER」と従来のアンブレラホルダーとの比較
「SD HOLDER」は写真電気工業株式会社の比較的新しい製品です。従来のアンブレラホルダーではストロボの発光部とアンブレラの軸との間に大きな距離ができるのですが、「SD HOLDER」はその距離が小さくなっています。そのため、ストロボの光はアンブレラに均一に照射されます。
従来のアンブレラホルダーの場合のストロボ発光部とアンブレラの軸との距離
ストロボ発光部とアンブレラの軸との距離がだいぶ離れているのがわかります。
「SD HOLDER」の場合のストロボ発光部とアンブレラの軸との距離
ストロボ発光部とアンブレラの軸との距離がとても近いことがわかります。理想的配光に近いと言えます。
「SD HOLDER」は従来のアンブレラホルダーと比較して、ストロボ発光部とアンブレラの軸との距離が近いという大きな優位性だけでなく、クリップオンストロボを取り付ける部分の信頼度、マンフロットの「ワンウェイ雲台」とセットで使うときの「アンブレラ」や「ソフトボックス(ソフトライトBOX)」の角度調整のしやすさなどにも利点があります。
また、写真電気工業株式会社の「ソフトボックス(ソフトライトBOX)」を使うためにも「SD HOLDER」は必要です。写真電気工業株式会社の「ソフトライトBOX」は「アンブレラ」のようにワンタッチで開閉できる構造になっていて、閉じた状態は「アンブレラ」と変わりません(日米特許取得済)。この「ソフトライトBOX」を組み合わせて使えることも「SD HOLDER」を選ぶ大きな動機と言えます。
写真電気工業株式会社による「SD HOLDER」説明
「SD HOLDER」の特徴、アンブレラやソフトライトBOXとの組み合わせ例
http://www.net-sd.co.jp/sdtown/3f/sdholder_setumei.html
これから紹介する製品の価格表
商品名 | 価格 | 備考 |
ライトスタンド(マンフロット/1052JBAC)全伸高237cm | ¥9,499- | Amazon |
ライトスタンド(マンフロット/1051JBAC)全伸高211cm | ¥8,026- | Amazon |
ライトスタンド(ETSUMI/ETM-85763)全伸高205cm | ¥3,879- | Amazon |
メス型アダプター(マンフロット/152) | ¥2,181- | Amazon |
SD HOLDER J型 | ¥3,400- | 写真電気工業 |
¥3,672- | Amazon | |
ワンウェイ雲台(マンフロット) | ¥2,400- | 写真電気工業 |
¥2,082- | Amazon | |
ダボ(17mm太ネジ) | ¥1,000- | 写真電気工業 |
ダボ(17mm太ネジ/細ネジ兼用) | ¥879- | Amazon |
SD HOLDER J + ティルト雲台 + ダボ【クリップオンストロボ+ライトスタンド用】セット | ¥8,344 | Amazon |
SD HOLDER L型 | ¥5,616- | Amazon |
SD HOLDER T型 | ¥7,992- | Amazon |
SD HOLDER J型+アンブレラ 90cm(反射型)セット(送料込) | ¥11,016- | Amazon |
アンブレラ 90cm(反射型) | ¥6,800- | 写真電気工業 |
ソフトライトBOX 65×65(ディフューザー含む) | ¥18,700- | 写真電気工業 |
クリップオンの基礎知識から被写体別ライティング方法、クリップオンアクセサリーまで丁寧に解説されています。写真電気工業株式会社の製品も紹介されています。
それでは、「ライトスタンド」、「SD HOLDER」、「ワンウェイ雲台」、「ダボ」について、ひとつひとつ見ていきましょう。
ライトスタンド
取り付け部が日本仕様(17mmメスダボ)になっているものを選びます。マンフロットのライトスタンドは「Jタイプ」と記載されているものは日本仕様(17mmメスダボ)です。
マンフロット/アルミコンパクトスタンドAC Jタイプ
1052JBAC
段数3、全伸高237cm、格納高90cm、自重1.2kg、最大耐荷重5kg
マンフロット/アルミミニコンパクトスタンドAC Jタイプ
1051JBAC
段数4、全伸高211cm、格納高70.2cm、自重1kg、最大耐荷重4kg
海外仕様のライトスタンド(16mmオスダボ)+筒状の部材(17mmメスダボ)
海外仕様のライトスタンドを利用する場合、別途筒状の部材(17mmメスダボ)を購入して取り付けることで日本仕様のライトスタンドとして使うことができます。
取り付けるとこうなります。
ETSUMI/ライトスタンドM ETM-85763
段数3、全伸高205cm、格納高72cm、自重950g
マンフロット/メス型アダプター152
SD HOLDER+ワンウェイ雲台+ダボ
上から「SD HOLDER」、「ワンウェイ雲台」、「ダボ」です。
SD HOLDER
アンブレラの軸のすぐ近くにストロボの発光部が位置する構造になっています。ストロボを取り付ける部分の精度も高く、実際にストロボを取り付けたときに安心感があります。万が一、ストロボが落下して破損するのを防ぐためのヒートンも取り付けられています。(ヒモなどでストロボと繋いで使います)
下の「ワンウェイ雲台」と接続する部分のネジは、太ネジに太ネジ細ネジ変換ネジが取り付けられて、写真の状態、細ネジになります。
ワンウェイ雲台
「ワンウェイ雲台」の代わりに「自由雲台」でも良いのですが、「SD HOLDER」をより快適に使うには「ワンウェイ雲台」が良いでしょう。
左のつまみを緩めると、上部が奥側、手前側に動きます。ネジは細ネジですので、「SD HOLDER」の細ネジとはめ合います。
ワンウェイ雲台にはこの後のダボを取り付けます。以下の写真のネジは太ネジで、そこに太ネジ細ネジ変換ネジが取り付けられていますが、この変換ネジは使わず、太ネジの状態とします。
Amazonでも購入できます。名前は2WAY雲台となっていますが同じ商品です。
ダボ
日本仕様の17mmダボです。太ネジ仕様と細ネジ仕様の製品がありますが、上の「ワンウェイ雲台」の太ネジに合わせて、太ネジ仕様のダボを選びます。
17mmダボはAmazonでも購入できます。(太ネジ/細ネジ兼用)
SD HOLDER+ワンウェイ雲台+ダボ
組み付けるとこのようになります。下のダボ(17mmオス)をライトスタンドの17mmメスダボに差し込んで使います。
おわりに
ライトスタンドは、取付部が日本仕様(17mmメスダボ)になっているものを選びます。
今回ご紹介した「SD HOLDER」は、従来のアンブレラホルダーと比較するとアンブレラやソフトライトBOXの軸のすぐ近くにストロボの発光部が位置する構造になっているところが大きな特徴です。加えて写真電気工業株式会社の部品精度の高さからくるストロボを固定したときの安心感、万が一ストロボが落下することを考えてヒートンが設けられているところなど、とてもよく考えられた製品だと思います。今回ご紹介したJ型以外に、L型、T型もあります。比較検討されてもいいでしょう。
また、写真電気工業株式会社の「ソフトライトBOX」を使うためにも「SD HOLDER」は必要です。写真電気工業株式会社の「ソフトライトBOX」はアンブレラのようにワンタッチで開閉できる構造になっていて、閉じた状態はアンブレラと変わりません(日米特許取得済)。この「ソフトライトBOX」を組み合わせて使えることも「SD HOLDER」を選ぶ大きな動機と言えます。
信頼の高い製品を選ぶことで、より快適なライティング撮影ができると思います。ご参考になりましたら幸いです。
SD HOLDER L型
J型と比べて背が高くなっています。(ストロボにラジオスレーブ等を取り付けて使う場合はL型の方が良いかもしれません。)
SD HOLDER T型
2灯用のSD HOLDERです。
SD HOLDER J型とアンブレラ 90cm(反射型)のセット
SD HOLDER J型単品のAmazonでの販売はありません。アンブレラとのセット販売になっています。