クリップオンストロボとラジオスレーブ、どれを選ぶ?/Cactus、Godox、ニッシン

Posted on 2017年1月6日

はじめに

カメラとクリップオンストロボを無線で接続して発光させたいと思う方は多いと思います。

カメラとクリップオンストロボを無線で接続する場合、ラジオスレーブと呼ばれる無線送受信機が必要となり、電波法上の問題がない機種を選ぶ必要があります。選択肢は決して多くなく、純正以外ではイメージビジョンが取り扱うCactus(カクタス)、ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)が取り扱うGodox、そして国内メーカーのニッシンあたりだと思います。

中国製のクリップオンストロボ、ラジオスレーブでYONGNUO(ヨンノ)の製品を使っている方も多いと思いますが、最近AmazonでYONGNUOのラジオスレーブ、RF603NII-N1が販売停止になっています。
電波法不適合機器に該当するとAmazonが明記、販売又は販売するための掲載も禁止とのことで、今後はYONGNUOの選択は止めたほうが良さそうです。

予算限られる中で選定するとしたら純正は選べず、Cactus、Godox、ニッシンからとなり、個人的にはGodoxかなと思っています。

Cactus(カクタス)

まずはCactusから見てみましょう。

クリップオンストロボ RF60X

人物撮るにも良い選択肢?

クリップオンストロボのチャージ時間、これが長いと特に人物撮る上で間が持たなかったりします。
いいペースでシャッター3回押して光ったのは最初の1回だけだったりとか経験ありませんか・・

イメージビジョンが取り扱っているCactus(カクタス)というメーカーのマニュアルクリップオンストロボ、RF60のチャージ時間(リサイクルタイム)は速いとは言えないものでしたが、新型RF60Xになって結構速くなってるのに驚きました。更にEP-1というオプションのパワーパックがオフィシャルページ記載スペックより実際には良さそうで、チャージ時間(リサイクルタイム)が短縮されるようです。
これは人物を撮る上でも良い選択肢ではないかと思えます。

RF60Xには無線受信機が内蔵されているので、あとは無線送信機を用意すればリモートでRF60Xを発光できます。

またクーリングモードという機能は気になります。
リサイクルタイムをRF60Xが自動的に調整して連続フル発光でも安定した性能を発揮すると書かれています。多分数回とか10回くらいはフル発光連続でもチャージ時間はキープされるのだと思いますが、それ以降はチャージ時間を長めにコントロールしてオーバーヒートを抑えるのだと思います。チャージ時間を予測できればいいのですが、予測できないくらいなら出力抑えめでISO上げて撮るのが正解な気がします。

ラジオスレーブ Cactus V6

Cactus(カクタス)では無線送信機と受信機の両方の機能を持っている送受信機兼用のラジオスレーブが販売されています。現在Cactus V6と新型のV6IIがラインナップされていますが、もしハイスピードシンクロが必要ないならCactus V6でOKだと思います。

新型V6IIはハイスピードシンクロ対応している点が大きな違いです。

送受信機V6と旧型クリップオンRF60の使い方を過去の記事で書いてますので、ご参考にご覧ください。
http://hueblueblue.net/cactus/

Cactus V6の不具合事例(2015年6月時点)

Cactus V6 、以前購入した3台のうち1台に初期不良品がありました。知人の購入した1台にも同様の症状の初期不良がありました。それぞれNikon D300、D3s にて確認された不具合。

RF60、V6、カメラの電源を入れる順序によってはカメラがスリープ状態(AF不可、シャッター不可)になる。
RF60 → V6 → カメラ の順だと大丈夫。(カメラの電源OFF / ONで復旧)カメラを操作せず20秒ほど放置すると再度カメラがスリープ状態になる。(カメラの電源OFF / ONで復旧)不具合を生じた1台についてはイメージビジョンで新品交換していただけましたが対策完了しているのかどうか・・

3灯+ラジオスレーブの予算(Cactus)

計92150円
結構掛かりますね・・
3灯としたのは3灯あれば物撮りでも人物でもそれなりのことができるという感じで設定しました。他のメーカーについても3灯の場合で見ていきます。

内訳

ラジオスレーブ(無線送受信機) Cactus V6 9230円 Amazon
マニュアルクリップオンストロボ Cactus RF60X 27640円x3 ヨドバシ

Godox

次は個人的におすすめのGodoxです。

クリップオンストロボ V860、V850

専用リチウムイオンバッテリーでフル発光600ショット、チャージ時間フル発光時1.5秒

クリップオン自体には電波送受信機能がないので実際のところケンコープロフェッショナルイメージングが正規品として販売しているものを購入する必要なく、Amazonで並行輸入品をそこそこ安く買えます。

型名はV860かV850。TTLを使いたい場合はV860、マニュアルで良いならV850という選択になります。

TTLクリップオンストロボ – 並行輸入品(参考にKPI正規品だとヨドバシで30000円くらい)


マニュアルクリップオンストロボ – 並行輸入品


V850のチャージ時間の速さをアピールしている動画がありました。比較されている一般的ストロボが適切な選定かどうかは別として・・V850、速いです。(V860も同じ速さ)

Godoxからは上記以外に受信機内蔵型クリップオン(V860II、V850II、TT600)が販売されていますが、これらは受信機が内蔵されているため電波法上問題があります。

V860(V850)のチャージ時間(リサイクルタイム)はフル発光時1.5秒と純正フラッグシップ機には及ばないようですが速いです。1/2で使えば0.6秒、それ以下で使えばいいペースでシャッター切れます。光量も純正と同等レベル。
フル発光で連続発光させると20回超えるとオーバーヒートでチャージ時間がぐっと伸びるので注意。(避けるにはカメラ側でISO上げてクリップオンの出力は抑えめにするしかないです。)

また、このV860、V850は専用のリチウムイオンバッテリーを使います。予備バッテリーはAmazonでも結構いい値段します。

ebayで香港あたりから買えばAmazonよりは安く買えると思います。
日本で買ってもGodox自体中国製バッテリーなので、ebayで安く買っても品質は同じかと思えます。

ラジオスレーブ XT16とXTR16Sのセット

Godoxのラジオスレーブ(無線送受信機)、電波法をクリアするためにはケンコープロフェショナルイメージング(KPI)が国内正規品として取り扱っている送信機XT16と受信機XTR16Sのセットを選ぶ必要があります。ヨドバシで7970円(2017.1現在)です。受信機XTR16Sはクリップオンの台数分が必要になります。
(XTR16Sはこの下で紹介するGodoxのクリップオンV860、V850専用)

ラジオスレーブ X1TとX1Rのセット

V860のTTL機能を無線で使いたい場合はX1(送信機X1Tと受信機X1Rのセット)をこれも同様にヨドバシで購入する必要があります。14990円(2017.1現在)。受信機X1Rはストロボの台数分必要。Amazonで並行輸入品を安く買えますが、技適マークが明示されていないので電波法に触れます。(多分中身は何も変わらないと思います。違いは紙のこれ以上ない安いシールの有無だけですが。)
受信機X1RはGodox以外のメーカーのクリップオンでも使えます。

3灯+ラジオスレーブの予算(Godox)

計48180円
マニュアルクリップオンストロボを並行輸入品で安く買えるのと、国内正規品のラジオスレーブも送信機、受信機がそれぞれ単独機能、比較的安価なこともあって、Cactusよりはだいぶ出費を抑えられます。

内訳

ラジオスレーブ(送受信機セット) XT16、XTR16S 7970円 ヨドバシ
ラジオスレーブ(受信機単体) XTR16S 3380円x2 ヨドバシ
マニュアルクリップオン V850 11150円x3 Amazon

ニッシン

国内メーカーではニッシンが選択肢に挙がってくると思います。
電波法にももちろん対応しています。

Air1+Di700A キット





Di700A単体





Di700Aのチャージ時間(リサイクルタイム)もフル発光だと4~5秒とのこと(以前ニッシンのワークショップでご担当の方に確認)で人物撮影ではISO上げて光量落として使う感じでしょうか。

3灯+ラジオスレーブの予算(ニッシン)

計79380円

内訳

TTLクリップオンストロボ+ラジオスレーブ(送信機)のキット Di700A+Air1 キット 29700円 Amazon
TTLクリップオンストロボ単体(受信機内蔵) Di700A 単体 24840円x2 Amazon

YONGNUO

これまでYONGNUOというメーカーのクリップオンとラジオスレーブを選ぶ人が多かったと思いますが、昨年末からYONGNUOのラジオスレーブRF603NII-N1がAmazonでの販売が停止されています。以前から電波法上グレーと言われ続けていましたが、上記機種について電波法不適合機器に該当するとAmazonが明記、販売又は販売するための掲載も禁止とのことで、今後は仕事で使うならYONGNUOの選択は止めたほうが良さそうです。

使い方は以下で書いています。
http://hueblueblue.net/yongnuo/
http://hueblueblue.net/yn560-iii/

シンプルで使いやすさは抜群です。ラジオスレーブは多少ラフに使っても壊れません(今まで何度も落としてる)し予備沢山用意できるくらいの価格感。
これが電波法クリアしてくれれば純正含め各メーカー相当な脅威かと思います。
ニッシン同様チャージ時間は遅いです。

3灯+ラジオスレーブの予算(YONGNUO)

計25190円
ラジオスレーブ RF603NII-N3、CII-N1、CII-N3、及びYN560-III はAmazonで継続販売されていますが、当サイトでは商品リンク自粛致します。
ただやはり安いですね・・

内訳

ラジオスレーブ(送受信機兼用) RF603II 3590円 Amazon
マニュアルクリップオンストロボ YN560-III 7200円x3 Amazon

Amazonで見かけるその他中国製ストロボ

NEEWERなどもとても安いですが電波法NGです。

参考 / Ilko Allexandroff 氏の動画「ストロボはやっぱり純正がいいのか?」

Ilko Allexandroff 氏の動画「ストロボはやっぱり純正がいいのか?」

IlkoさんはストロボはTTLは使わずマニュアルでしか使わないそうです。


カテゴリー: ハウツー(写真)